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石山勇人の日本全国ラーメン記

富山・黒系 楓

オリジナルなラーメン文化 富山のラーメン

石山勇人 一口にラーメンと言っても、日本全国いろいろなラーメンが存在する。立山連峰を望む越中の米処「富山県」にも面白いラーメンがあると聞いて、富山へラーメンを食べに行ってきた。富山を訪れたのは初めてだったが、魚介類の宝庫「富山湾」を擁するこの土地には、多様な食文化とともに独自のラーメン文化が根付いていることがわかった。
  まずは「末広軒」に代表される、老舗ラーメン店。鶏ガラにほんのりと煮干が香るスープは東日本の古いお店によく見られる懐かしいタイプ。そして戦後に始まる「西町 大喜」を元祖とした黒系のラーメン。これこそが《富山ラーメン》の名を全国に響かせた特徴ある一杯だ。大喜の出身店・模倣店などにより県内全域に影響を及ぼし、今改めて全国にその名を発信している。


 その他、「すみれ」「山頭火」「支那そばや」と言った全国的にビッグネームの出身店や、横浜家系総本山直系「はじめ家」の台頭など、富山のラーメン事情は益々過熱してきている。
いろは店主地元ラーメン店主が語る富山ラーメン

あっさりとした塩苅食堂の塩ラーメン
▲あっさりとした
塩苅食堂の塩ラーメン
チャーシューを混ぜ込んで食べる万里のラーメン
▲チャーシューを混ぜ込んで
食べる万里のラーメン
老舗人気店、九頭龍の中華そば
▲老舗人気店、
九頭龍の中華そば

インパクトのある富山・黒系

大喜 そして、今回「富山・黒系」と呼ばれるラーメンを食べ歩いてきた。「富山・黒系」のラーメンは、濃口醤油をじっくり煮詰めた色濃いビジュアルが特徴。昭和22年、戦後間もなく「西町 大喜」により考案された様式になり、ごはんを持ち込む労働者に、おかずとして食べてもらえるよう、今に続く塩辛い一杯が出来上がったとのこと。その舌に響くインパクトが人気を呼び「富山祭」の際には1000人もの行列を作り、『富山ラーメン=大喜=黒』の構図ができ上がった。
 「富山・黒系」ラーメンの塩分濃度はお店により様々だが、豚バラチャーシューをスープに馴染ませ、その脂を溶かすことにより甘みを加えるのが一般的のようだ。粗挽き胡椒や大量の刻みネギといったトッピングも黒系によく見られる特徴。麺は比較的太めで、スープに染められた褐色の麺が他に類を見ない黒系の醍醐味だろう。

 今回富山でラーメン店を9軒まわってきたが、そこで感じたのはやはりその黒さ。噂には聞いていたものの、初めて目にする色黒のスープは見た目通りの塩辛いラーメンだった! 印象に残ったのはやはり「西町 大喜」。醤油を煮詰めた漆黒のスープは麺を隠すほどの色濃いもので、一口すすると衝撃が脳天を突き抜ける。ホントにしょっぱいのである。過剰とも思える塩分に拍車をかけるのが粗挽き胡椒。塩分×胡椒のダブルパンチで舌はKO寸前。なのだが、これが数日経つとまた食べたくなってしまうという魔性の味! ラーメンに限らず人気店というのは、好みが分かれようとも他店にはない「武器」がある。「富山・黒系」ラーメンのそれは「塩分」。刺激的な塩辛さに醤油のまろみをまとった富山のラーメンは、次回の訪問を予感させるに十分なものだった。
富山・黒系動画はこちらから

BIGLOBE富山ラーメン特集


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